日本バーク堆肥協会とは?
バーク堆肥のもとになるのが、広葉樹や針葉樹の樹皮や剪定枝等の植物系原料。これを粉砕し、鶏フン、尿素、発酵促進剤を加え、微生物の働きを利用して作られる有機質土壌改良材です。無機質系土壌改良剤と異なり、地下資源を掘削することなく、また製造過程で多大なエネルギーを消費することなく、自然の力によって作られる環境に優しいエコロジー商品ともいえましょう。
原材料は木材を製紙原料(チップ)に製造する過程で発生する樹皮や樹木の剪定枝等で発生する木質原料であるため、今産業界が積極的に取り組んでいるリサイクル商品でもあるのです。
平成14年度より「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」(グリーン購入法)の特定調達品目に指定されました。土壌改良剤として理想的な有機質資源であるバーク堆肥は、農業、緑化事業をはじめ、さまざまな分野で採り入れられ、その後ますます増えつづけています。
NPO法人バーク堆肥協会
NPO法人日本バーク堆肥協会は、昭和42年10月、樹皮(バーク)リサイクルのため、たばこ耕作用バーク堆肥の品質基準の確立と、技術研究の場を進展させることを目的に「たばこバーク堆肥協会」が設立されたときにはじまりました。
その後、バーク堆肥の一般農業用、果樹、造園工事等への用途拡大に伴い、昭和51年5月に「日本バーク堆肥協会」と発展的に改組され、以来今日まで50年余りの歴史を歩んできました。平成16年6月には、今まで蓄積した堆肥技術を生かし、国土の緑化・環境の改善に取り組み、社会に貢献するため「特定非営利活動法人日本バーク堆肥協会」として新たにスタートしたしました。
当協会では、バーク堆肥の品質と生産技術の向上を協会活動の中心に位置付け、現在まで多くの研修会の実施、「コマツナによる幼植物生育検定法」を確立するなど、バーク堆肥の品質の安定、製造技術の向上により一層の努力を重ねるとともに、バーク堆肥が農業等の土作りから国土緑化に至るまで幅広いお客様のニーズに合った製品の開発に真剣に取り組んでおります。